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1979年型Z1000(KZT00A)のレストア

組立編


     エンジン組立

  クランク、オーバーホールしたミッションを次々に載せていく

このエンジンで4台目だろうか慣れというのは怖いものだ。カムチェーンとキックギアとクラッチバスケットは一旦ロアケースを接合してしまったら後から付けることはできない。

クランクキャップボルトのM8ボルトの締め付けも同じ

 

 

 

 

  大問題はロアケースを被せ、クランクシャフトボルトを締めた後、クランクケースボルトを規定値に締めていったときに起こったのである。
20本くらいのM6ボルトが1.2kgのトルクをかけると0.7kg位で「グニャッ」と途中からねじれてしまいトルクがかからなくなってしまう。 そしてボルトを外そうとして逆に回すとボルトが伸びて折れてしまった。

 

 

 

 


 

折れ込んだボルト

その数4本。純正品以外のボルトはすべて使用しない事にした。しかし、クランクケースボルトはほとんどのサイズが欠品している。仕方がないので他社の純正部品を流用してその場をしのいだ。

詳しくはZ1000エンジンOHをご覧ください。


 

 
      フレームと足回りの組立・エンジン装着

 

 まずはスイングアームとリアホイールから。

そして、ステムとフロントフォーク、フロントタイヤの順で組んでいく。 

 

 

 



 

 次にステム、フロントホイール、フォーク、ハンドルなど

 

ハンドルもって押せる状態になったらエンジンの装着へ

 

 

 

 

この状態なら一人でも脱着する事ができます。

でも大変キツいですね。

この状態になったらまずエンジン後ろ下のボルトを入れる。

                                      

 

 

 


      エンジン補機類装着

 

 エンジン右側

キックシャフト、クラッチアッシー、ポイントベースカバー

進角ガバナの取り付け

 

 

 

 

 

中央、フライホイールマグネットの取り付け。

テーパーの合わせ面は必ず脱脂して組み付ける

右側スプロケカバーは納得のいくまでチェンジアームなど動きを確認して取り付ける

 

 

 


 

       エンジン腰上組立

 

 

バランス・バリ取りした純正ピストン装着後、0.5mmオーバーサイズでボーリングしたシリンダーブロックをおろしていく

Zはスリーブのスカートがテーパーになっているのでコツを掴めばリングコンプレッサーは要らない。

 

 

 

 

ガイド交換、バルブ交換が完了したヘッドを組み付け、トルクレンチで締め付ける

カムホルダの穴(16箇所)もヘリサート加工済み

詳しい手順などはエンジンOHをご覧ください

 

 

 

 

 

 

そしてまた問題発生〜

シリンダヘッド両側のM6ボルト片方がナメてしまった。

仕方なく全部外してヘリサート手術の術式開始。

ねじ穴の状態は確認済みだったのに〜。

 

 


腰上完了

バルブタイミングを計って適正だったらヘッドカバーを取り付ける。

M6装飾ボルトは管理人の経験上、内側から対角線に締めていくとオイルにじみが少ない。

カムプラグの位置は純正と同方向に配置した。

 

 

 

 

 

セルモーター、スプロケットカバーの取り付け。

ステップはとりあえず一番乗りやすい純正の殿様ポジション。

 

電装系装着

メインハーネスの引き回し

メインハーネスは保管してあったZ750FX(D2,D3)純正品を流用加工の後装着した。

メインキーなどのキーセットは驚く事に純正部品がとれたのだった。

荷掛けフックに見えるのはレイダウンブッシュ

 

 

 

 

フロント廻り

メインハーネス引いて、メーター、ハンドルスイッチ、ホーンの配線を繋げていく。

ハンドルはノーマルが微妙に曲がっていたため同形状のジュラルミン製セミアップハンドルに変更した。

ルレストアなのでスピードメーターは0から。
 スピード、タコメーターは共にPMCよりの部品供給。姿かたちは純正品と瓜二つだが、当然日本電装のマークはメーター内にない。

インジケーター、ベースなどはMK2純正品をレストアして使用。メーターのダンパー類はもちろん純正新品である。

 

リア廻り電装部品の装着

ウインカー、テールレンズユニット、バッテリーケース、リアフェンダーを片っ端からつける。

 

 

吸排気系装着

ピックアップコイルを取り付けマフラーをつける

 

 

 

 

 

 

 

集合管はとりあえず国内新規登録検査用として

ヤフオクで最安値だったショート管タイプ。

音は意外に静かだった

新品で2万5千円だった。

出来は可もなく不可もなく値段相応。

 

 

 

キャブは我がHP定番のCR33セットはとりあえずZ1R2と同じ。

とにかくエンジン掛けないとセッティングどころではない。

点火系は純正イグナイターとダイナコイル

 

エンジン始動・調整&外装取り付け

 

毎度のごとくエンジンはあっけなく始動した

CRのセッティングデータはZ1R2の設定値を流用

MK2はパワーフィルターにしたので多少の変更は必要かもしれない。

画像はタイミング計ってキャブの同調を取っている

扇風機を回して少しでも走行時の状況を再現している。

 

 

 

キャブレターの調整が終わったらガソリンタンクを取り付ける

コレはレギュレーターの作動電圧を測っているところアイドリングで13.5V出ていたのでOKとした。

シートはドレミのあんこ抜きタイプ。

使用した感想は「あんこ抜きの意味なし」でした。

 

 

 

外装を取り付けて完成

外装は純正のルミナスネイビーブルーに塗り替えたかったのだが、資金不足で元々付いてたやつらを磨き直して再使用した

そして仮ナンバーを取得後試運転へ

走り出してギアがスムースに2速に入り、そしてチェンジアップしていくと共にほっとするのは自分だけだろうか。

 

 

Z1000 Mk.U(Z1000 A3)

 


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