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Kawasaki Z1R
Maniac


フロントホイールサイズ


フロント19インチから18インチへ。

Z1R1型は18インチホイールで2型は19インチ。

違いは下表の通り。
 

年式 型式 通称 リム幅 タイヤサイズ  
1978 Z1000D1 Z1-R 2.15-18 3.50-18
(110/80-18)
 
1978-1980 Z1000A3,A4,D2,D3
Z750D2,D3   
Z1R2,MK2
Z750FX
1.85-19 3.25-19
(100/70-19)
 

インチアップとダウンの性能の違いはここではあえて出さないとして(認識不足を突っ込まれるのが嫌なだけだったりする)、Z1R1型のウォブル話は有名ですね。2型を19インチホイールにしたのも1型がまっすぐ走んなかったからだと聞く。本当のとこは20年以上前のお話なので何がホントかわかんない。フツーでいったら、川崎重工という特殊性?を考えなければ、

2型の方が後期型なので性能が良い。

ってことになるんだけど、車やバイクは後期型の方がダメって実例もあるようだし、公差も進むし、とにかく20ウン年前製造で1年か2年違いの昔のバイク比較してどっちの性能が良いとか悪いとか言ってたってしようがない。排気量はおんなじだし。今となってはどっちも変わらない。だったらカッコで行きましょう。やっぱホイールは前が後ろと同じサイズか小さいほうがカッコイイし・・。でも17や16インチは小さすぎるね。 どれにしようかな。

モタードじゃあるまいし、18インチでいいや。

では1型の18インチホイールという案もあるが、チューブレスではないので却下。Z1100Rのフロントはチューブレスなのでいいんだけど、ディスクローター・ブレーキ系の問題が解消しきれてないのでこれも却下。残るは社外ホイールか・・・。Z1Rに履けるホイールに絞って探してみると今現在、普通に購入できる社外ホイールのラインナップでは18インチしかないみたい。

ってうだうだ書いてしまったけど、ここで取り上げるのはメーターギア。19インチのメーターギアに18インチのホイールを付けると、当然わずかな誤差が出る。
ギアの丁数の違いだとたったの1丁。
これで車検時やスピード違反に悪影響が出るのだろうか? 
と言う訳でこの違いをほっとくとどうなるか少し考えてみた。

このでんでん虫見たいなのがギアボックス

キーンコーンカーンコーン算数の時間でーす。

@最初にホイール径 を割り出す。単位はセンチで。

18インチ 18X2.54=45.72cm
19インチ 19x2.54=48.26cm

 

A次に タイヤのサイドウォールの厚み(タイヤの両サイドの高さ)を出す。理由は同じ直径のホイールでも装着したいタイヤによって外周が変化するので、最終結果は違 ってくるから。

ここでタイヤの表記を見てみ ると・・・。

今は100/90H/18とか110/80V/18ってのがあ る。Z1Rノーマルタイヤはちょっと古い表記で3.25H19とか4.00H18とか。違いは100は単位がcmで3.25はインチ表記。4.00はセンチに直すと約10cm。それと、100/XXH/18のXXはタイヤの幅に対するサイドウォール(タイヤの厚み)のパーセンテージです。100/90だと9cmで110/80だと8.8cmってことになる。

ここではノーマルタイヤの表記でタイヤの厚みを計算してみる。

3.25H18のタイヤの厚みは3.25x2.54=8.255cm。これを2倍すると16.51cm
3.25H19のタイヤの厚みも8.255cm。これも同じく2倍して16.51cm

 

Bホイール外周を割り出す。インチからセンチメートルへ変換したホイール径(直径)とタイヤの厚みを足した値に円周率の3.14をかければ外周が出る。

18インチホイール+3.25H18ノーマルタイヤの場合・・・・・・・・(45.72+16.51)X3.14=195.40cm
19インチホイール+3.25H19ノーマルタイヤの場合・・・・・・・・(48.26+16.51)X3.14=203.38cm

※以下、18インチホイール+3.25H18ノーマルタイヤは18インチホイールに、
      19インチホイール+3.25H19ノーマルタイヤは19インチホイールに省略します。

速度の誤差と走行距離の誤差。

C一つの基準として車検時計測される時速40km で何回転するかを割り出す。考え方は40キロ走るためにはホイールが何回転するかを割り出せばいいと思 うので、ホイールの外周もメートルに変換してしまう。面倒なのでついでに小数点下2桁以降は四捨五入してしまいましょう。

18インチは4000m÷1.95m=2051.3回転なのに対して
19インチは4000m÷2.03m=1970.4回転しか回転しなくても40キロ走れてしまう。

 

D次にメーターギアの基準である19インチホイールで時速40キロ出すと18インチだと何キロ出てるか計算する。
19インチホイールは時速40kmで毎時1970.4回転しているからこれが計算の基準となる。

18インチで毎時1970.4回転させても18インチホイールでは外周が1.95mしかないので計算すると
1970.4回転X1.95m=3842.28mしか走らない。

これを時速に変換すると小数点以降は四捨 五入して時速38キロとなる。したがって19インチホイール用のメーターギアに18インチホイールを装着して40km表示だと実際は時速38kmしか出てい ない。逆に実際時速40Km出そうとするとメーター読みでは42kmを指すことになる。結果として時速40キロ時点でのメーター誤差は+2kmとなります。

小径ホイールに換えると速度が多く表示される。

この誤差は速度が上がると正比例 するので時速60kmでは63km、80kmでは84km、100kmでは105km、その上は・・・・・。

あまり誤差 での悪影響は感じられない。誤差が10km出るのは時速200キロ。ここら辺まで考えると誤差がそう無いように思える。車検なんかはまず問題ないでしょう。

大体、我が日本国交通法規の元では時速100kmしか出せ ない。それ以上の冒険する人もいるとは思うけど、この企画は小径ホイールへの換装を目的としているので速度が少なく表示されるのは予想道理であり、願っても無いこと 。。仮にメーター読みで140KM走行しているつもりになっていても実際の速度は、時速133kmしか出ていないので免停は免れる。

 

Dスピードの誤差はクリアし たけど、次は距離の誤差を考えてみた。

40km走って-2kmの誤差は 少ないと思う。バイクやクルマで2キロの距離はあまり長い距離とはいえない。でも歩きだったらしんどいけど(関係ないか)。これはまずい。

小径ホイールに換えると走ってないのに走ったことになる。

たとえば300キロツーリング行っても実際は285kmしか走っていないことにな る。何年かで1万キロ走っても実際9500kmしかはしっていない。こうなると500kmの誤差は多くても少なくても大きく感じられる。

当ガレージでは18インチ用のメーターギアを探すことにした。 カワサキARK店へ赴き、純正パーツリストから検索してもらう。すでに絶版部品だった。アッシーでもダメ。ついでにほかのメーター関係も検索してもらう。
ほとんど欠品だ〜。

メーターギアボックス周りでとれるパーツは1型、2型共通部品である、41059-026 pinion speedometer 680円だけだった。


左がZ1R2型(19インチ対応)右がZ1-R1型(18インチ対応)
形、サイズとも見た目は変わらない。
違うのはギアの数だけ。


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更新日:2003/12/24 2004/11/20

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