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パーツ番号 46091-1036 HOUSING ASSY, L,H.と、 46091-1053 HOUSING ASSY ,
R.H.のレストア紹介。 まず、Z1Rにまたがって左側のハンドルスイッチから。”オートキャンセラー修理”でも取り上げたように、Z1Rには1型・2型とも下側に大きな筒の付いたタイプのハンドルスイッチが装備されてい る。筒の中には電磁石が入っていてこれでウインカーをキャンセルする。すごいねZ1R。まるで ♪みた〜か電磁の必殺の技♪ ってカンジでしょうか?。あたりまえの事なんだが、このユニットはすでに絶版品。リプロもありません。中古品なら程度は様々だが、ネットオークションなんかでたまに出品されている。しかし、中古品はマトモに動くとは考えられない。ボロいし、せいぜい2個一とか3個一ってのが関の山。なので、高い確率で修理かレストアが必要にな るだろう。バラバラにすると判るが、厄介なことに各部品はほとんど全部ハンダで繋がっているので修理やレストアをやる場合はハンダ付けが出来る事ってのが必須事項で ある。 今度はZ1Rにまたがって右側のハンドルスイッチ。チヨット見だとZ1とかZ2のハンドルスイッチと同じに見えるが、メインハーネスと接続するコネクタの形状とキルスィッチの形状が若干違い う。Z1・Z2は丸みをおびたキルスイッチで角Zは 角Zらしくカクカクしたキルスイッチが付いている。(Z1R1はのぞく)
なのでリプロを買ってもそのままポン付けって訳には行かず、最低でもハーネスはコネクタからギボシに加工が必要である。ボディ自体は多分一緒。こちらのユニットもすでに絶版品で
ある。 最後に墨入れ。決して入れ墨じゃあないですよ。 墨入れとは刻印や文字に色を入れること。お間違いなく。レストアなんだから、やっぱり純正と同じ文字に色が入っていなきゃなんない。ラッカーで塗装後、下地の塗料を侵さないエナメル塗料でスミ入れを行う。 |
作業工程 |
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レストア前の HOUSING ASSY, L,H. 実物は画像より汚い。レストアするので全部バラバラにする |
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右側全バラ画像。すべての部品の汚れを落とし、断線チェック、あらゆる接点は磨きます。ハンダ付けの強度を確認します。 |
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ボディーの再塗装&スミ入れ。 剥離剤にて塗装を落とす。 |
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市販のブラックラッカースプレーで塗装したあと、一ヶ月ほど十分に乾かしてタミヤのエナメル塗料で墨入れを行う。ハザードは気取って赤文字にしました。 |
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すべての部品を復元して、サービスマニュアルに基き電気系チェックを行う。画像はキャンセラーの電磁スイッチに12Vを掛けているところ。カチン、カチンとキャンセルする。動作確認完了。 |
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ひどく汚れていたハーネス類やビニールチューブはシンプルグリーンで水洗い後、シリコンスプレー(レザーワックス)で保護する。ビス類はすべて新品にして雰囲気を出す。 |
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レストア前の HOUSING ASSY, R ,H. 実物は画像よりはるかに汚い。こちらもレストアするので全部バラバラにする。要領は左側と一緒。 |
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ボディーの再塗装&スミ入れ。 剥離剤にて塗装を落とす。 |
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スミ入れ手順の紹介です。 まずは黄色から。文字の凹に塗料を埋めるようなつもりでエナメル塗料を筆で塗る。次に白色。 |
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エナメル塗料が半乾きになったら、エナメル系の溶剤でハミ出た部分を拭き取ります。あまり急ぐと文字の中の塗料まで剥がしてしまいますのでくれぐれも慎重に。下側の電装部品を元に戻して終了。 |
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キルスイッチを元に戻す。M3ビスも新品に交換した。 キルスイッチの上部にもスミ入れしてありますが、ここはマスキングしてから赤い塗料を塗りました。 |
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こちらもテスターで動作確認をして完成。出来れば、もう一セット作っておきたい。 |
更新日:2004/5/15 |
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