Garage JUNK BOX
Kawasaki KZ1000 1979,1980 Model

Restore Report


Restore the genuine cast wheel.
純正キャストホイールのレストア


作業工程

レストア前のフロントホイール。実物は画像より汚い。外せるものはすべて外す。
タイヤはめんどくさいので外していない。ビートは完全に落とす。

同じくリアホイール。かなり汚い。ベアリングを交換は塗装前にやっておいた。

ホイールベアリングは高価なベアリングプーラーを使わなくても前後とも外す事ができた。当ガレージでは鉄の棒とハンマーで外している。とりあえずご参考まで。

リアホイールのリムの内側はゴムなどがいっぱいくっ付いていて汚い。

多分、一度も清掃されていない。22年分の汚れかたまっているのだろう。

ワイヤーブラシで念入りにゴムのカスを落としていく。終わるまで30分くらいかかった。

ピカピカにしたけど、ココは隠れちゃうから綺麗にしてもあんまり意味がない。精度の悪いキャスト(鋳物)ホイールなのでリムの内側はスキだらけ。

足付けと汚れ落としを兼ねて、ワイヤブラシで磨きまくる。泥やオイルが付いたままだと塗料がうまく下地に食いつかない。リムもこれで磨く。ワイヤブラシは硬すぎるとリムに傷が付 いてしまう。

ワイヤブラシだけでも結構綺麗になった。この後磨きを入れれば、もう最高。。

真ん中の汚れが残っているところはバランスウエイトが付いていた場所。

マスキングをする。スポークのところは、カッターのハラで削ぎ落とすような感じで、エッジに沿ってテープを切っていき、切ったほうは手でピンと張っておくと、うまくマスキングテープを切ることができ る。

センター部分のディスクロ−ターが装着される部分は塗装してしまうとローターのオフセット量が変わってしまい、キャリパーとの位置がずれてしまう。絶対塗装を しない。面倒でもマスキング。

マスキングできたら次はサンドペーパーで足付け。ペーパーは#320→#600を使った。決して手を抜けない。塗装の食いつきは足付け次第。

フロントも同じようにマスキング、足付けをした。
ローターの中央部分も塗る。裏側のホイールと接触する面には塗装しない。

脱脂をしてプライマーを吹く。脱脂剤には工業用アルコールを使った。ブレーキクリーナーは高価なので名前の通りの使い方しかしていない。

2−30分待ってプライマーが乾いたら、いよいよ本塗りに入る。ここでもラッカースプレーのブラックを使った。ホイールカラーは 内容物を見てもラッカースプレーとあんまり変わらないのでよほど色調が気に入った場合以外は使わない。アルミにはプライマーを事前に吹けば良いことだから。 使った缶スプレーは前後で300cc1本 。

3−40分(冬場は1時間くらい)放置して黒い塗装が半乾き(生乾きはダメ)になったら、クリアーを吹く。前後で300cc3本使った。当然ラッカー。ウレタンを使う場合はラッカーの成分が完全に飛んだ後に行います。夏場で1週間、冬場で2−3週間ってとこ かな。
梅雨時はヘタを打つと湿気を含んで白くなってしまうので塗装はしない。

塗装がある程度乾いたら、マスキングテープを剥がす。目立たないところを軽く触って 塗料が手に付かなくなった時が剥がし時である。塗装が乾燥しちゃうとテープを剥がすときに一緒にくっ付いてきちゃう。剥がすときはすばやくゆっくり剥がす。

こちらはリアホイール。クリアーを多めに吹くと、しっとりしていて見栄えが良い。

塗装が完全に乾いたら、チューブ、タイヤをつける。


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更新日:2003/10/5

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