誰でも出来るレストアの紹介。配線が通っているわけでもなく、ただの鉄製ブラケットなので簡単。この方法でバッテリーケースや小物などの再塗装が手軽に出来 る。今回のネタはエンジンブラケットとも言われてるエンジンハンガーの再塗装。エンジンブラケットとは、曲がりやすいって言われてる三角形のプレート2個とブラケット2個。フ レームとエンジン止めてるパーツ。
Z1/Z2など丸Z用はエンジンマウントの形状はおんなじですがサイドカバーグロメットの穴がありません。
水色のドロドロとした液体をパーツに塗って少し経つと塗膜がちぢれて来てベロベロと剥がれる。気味悪いが面白い光景が目の前に広がっていきます。そしたら手際よくスクレパーみたいなツールで塗装を削ぎ落とす。頑固なところは真鍮ブラシやワイヤブラシでこすると取れます。取れたら水でジャブジャブ洗って残りカスも徹底的に落とす。幾重にも塗装が重なっているときはこの作業を数回繰り返す。水でぬれたパーツが乾いてから繰り返すと効果てきめん
。
では、気味悪いが面白いショットをもう一度。
完全に剥離できたら塗装の下地を作る。やすり、サンドペーパー、ワイヤブラシなどを使って錆びや旧塗装を落としていく。アセって塗装工程に突入してははいけ
ない。ヘコんでいる所はパテを盛って修正すると良い。このとき薄付けパテ(ラッカーパテ)は使わないほうが良いです。薄く盛っても厚付けパテ(ポリパテなど)を使ったほうが無難。厚付けといってもうまくこねれば気泡は出来
ない。サフェーサーを軽く吹くのも良いでしょう。行程としてまだ先は長いけど、ここで手を抜くと段付き塗装になってあとでヒジョ−に後悔する。この作業以降は後戻り出来
ない。
下地が出来たら脱脂してプライマーを吹く。本来、プライマーって鉄には必要なく、アルミやその他の非鉄金属に必要なのだが、これを吹いておくと仕上がりが綺麗 。
30分ぐらい放置後、(目立たない所を触ってみてプライマーが手に付着しなければOK)今度はブラックで本塗りする。缶スプレーはシャーシブラック※1以外なら何でも良い。当ガレージではホームセンターで売ってる一番安い(200円)ラ ッカースプレーを使っている。
参考までにお勧めはロックペイントのラッカースプレー、今まで試した中で一番色ツヤが長持ちする。揮発性が大変高いので旧塗装への上塗りは要注意。次に関西ペイント(カンペパピオ)ですね。アトムペイントのアクリルラッカスプレーはツヤは半端じゃなく良いんですが、乾燥しにくく、揮発油※2どころかCRCやエンジンオイルにも大変弱い
。
※1 シャーシブラックには剥がれやすい水性塗料やタールが混ざっている物もあるのでバイクの塗料としては不向き。
塗料が生乾きになったらまた塗る。(2度塗り)これを何回か繰り返せば、缶スプレーでも結構いける。 |
更新日:2004/03/15 |
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