Garage JUNK BOX
Kawasaki KZ1000 1979,1980 Model

Maintenance Report


Full overhaul front fork.
フロントフォークのオーバーホール


作業手順

ステムより取り外した フロントフォークアッシ。アウターはナゼか全体的に黄色い。インナーは摺動部分のメッキは剥がれていないので再使用は問題ないけど、少しサビが出ている。 ドレンボルトを緩めたが、オイルは出てこなかった。全バラ開始。

トップボルトを外す。画像の様にてきとーにまわしているとサスペンションの力でボルトが飛んでいってしまう。 スプリングの圧力は強いので、人体に当たったらイタイを通り越して怪我します。外れたらスプリングを抜いてオイルを排出する。オイルはすごーく汚れてていてめちゃくちゃ臭い。よくご近所から苦情が来なかったな。おまけにスライム状のカタマリも出てきた。

電動インパクトレンチでフォークシリンダーボルトを緩める。緩むのは緩むんだけどやっぱり中で空回りしてしまう。ねじロック使う場所だから当たり前か。上側からフロントフォークハンドル&アダプターと同じ役割を持つ自作工具を挿入してシリンダーを固定後やっとボルトが外れた。片方終了。

フロントフォークハンドル&アダプターと同じ役割を持つ自作工具のヒント画像 である。
全貌は幼稚すぎて恥ずかしくてみっともないので、とてもじゃないけど公開出来ない。

もう片方のフォークシリンダーボルトは完全に固着していた。何か塗りつけてあるみたい。インパクトレンチでかきーん、かきーんとやり続けていたら、とうとう六角ボルトが◎になってしまった。

どうしょうもないので、フォークシリンダーボルトの頭を10ミリのドリルで 削り取る。ヘタを打つとアウターチューブまで削ってしまうので注意。穴を真っ直ぐ空ける自信のないときはバイク屋さんへGO!パーツ類は灯油で洗浄した。
アウターのオイルシールも取り外す。

アウターが黄色っぽいのは前オーナーがクリアー塗装をしていたようだ。どうやらマスキングせずに塗装した様子。だからボルトも固着してたみたい。スケルトンで旧塗膜を落とすとアルミの地肌が出てきた。バフがけに出そうとしたが、予定を変更してピカールで磨く、黒ずんできても カラ拭きすればピカピカになる。 変色が嫌なのでコーティングもしないことにした。おそらく表面処理(アルマイト)は消えてしまっているので、今後は定期的な磨きが必要となる。

組み上げるパーツの全ショット。フォークスプリングはせっかく高価なサスを入れても宝の持ち腐れ状態になるのはすでに判っているので廉価なプログレッシブをチョイス。インナーチューブはタロッティの新品。

上がノーマル・下がタロッティのインナーチューブ。見たところはドコも変わらない。

見分け方はトップから中を覗いて小さな穴がいっぱい開いているのがタロッティ。

純正には穴がない。

上がプログレッシブサスペンション。画像左から右へバネの間隔が広くなってゆく。
下は純正品のサス。計測したところ、このサスは自由長540mm以上あるのでまだ使えるんだけど、プログレッシブ効果ってやつも期待したいので一応交換しておこう。

プログレッシブサスペンション。ユーザーインストラクションによると、どっち向きにインナーチューブに入れても効果はおんなじだそうです。ただ、「蜜巻側を下側にした方がサスの騒音(ギコッ、ギコッって音)が軽減されるといろんなサービスマニュアルで言われてる。」って無責任なこと書いてある。 自分たちでも検証しろよな、検証!

純正マニュアルには直径が小さい方を下側へと書いてあった。

最初にフォークシリンダーを入れる。細長い長い棒状の物でゆっくり押し込む。中は灯油+脱脂剤で清掃済み。

フォークシリンダーのエンド部を外側から差し込んで フォークオイルを塗ったインナーをアウターチューブに静かに挿入。この時、ゴロゴロと手に感触がきたら、異物が入っています。直ちにインナーを抜いてインナーパイプとアウターの内側を清掃する。そのまま取り付けると、カジってインナーパイプに縦傷が付いてしまう可能性があ る。

再び登場。フロントフォークハンドル&アダプターと同じ役割を持つ自作工具を挿入してシリンダーを固定しながらネジロックを塗布したボルトを締める。仕上げに電動インパクトで2回ほどかきーん、かきーんと締めて終了。サービスマニュアルではトルクレンチで規定量締めるんだけど、大丈夫で だろう。たぶん。

インナーチューブを一杯に縮めた状態で、フォークオイルを塗ったオイルシール をアウターへ挿入後、フォークシールドライバで打ち込む。(ウエスや木片を下に置くこと)
画像のフォークシールドライバはハンマーがツルツルなので、手に油が付いているとすべって力が入りません。購入をご検討されているなら、ハンマーにちゃんと溝が彫ってあるものを選 ぶ。 タイラップでアタッチメントを固定すると作業がラクです。

ベルレイフォークオイル−10W(Z1Rだとチョット柔らかすぎないか?)、メスシリンダー、注射器(中、大)、ネジロック、オイルシールプッシャー、インパクトレンチ、その他必要工具。
 

メスシリンダーで泡立たないようにフォークオイルを規定量はかり、サスを挿入する前にトップから注入する。しばらく放置してサスをゆっくり入れる。 一応、ノイズが軽減されるという密巻側から挿入しました。この後、根気よくトップボルトを取り付ける。

オイルシールの上にワッシャー、サークリップ、フォークオイルを塗ったダストカバーを取り付け、作業は終了。なんか前より柔らかい感じ。
カーボン製フロントカウルとZ900メーター周りの組合わせに取り付けて乗ってみた。確かに前より柔らかい。純正のカウルやメーター周りだったら、もっと柔らかく感じるのではないかと思う。


サービスデータ

  Z1000D1(Z1-R1) Z1000D2/D3(Z1R2)

Z1000A1

Z1000A2 Z1000A3/A4(Mk2)
サス自由長 521mm 542.5mm 465mm 536.5mm 521mm

サービスリミット

511mm 533mm 455mm 527mm 511mm
フォークオイル SAE10W20 SAE10W20 10W SAE10W20 SAE10W20
(交換時) 約160cc 約160cc 約140cc 約160cc 約160cc
(OH時) 180-188cc 180-188cc 170-178cc 180-188cc 180-188cc
オイルレベル 420mm 441mm 426mm 441mm 441mm
備 考

単なるオイル交換の時はフロントホイールを持ち上げ、スプリングを引き抜いた状態で計測するオイルレベルで合わせなければなりません。従って、オイル量は単なる目安とお考えください。


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更新日:2003/05/30

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