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Kawasaki Z1000 1979,1980 Model
KEIHIN CR special Report


2.CRスペシャル導入ガイド


CR導入ガイド

キャブレターの選定

ケイヒンCRスペシャル:京浜気化器伝統の強制開閉式、スムーズボアロングセラーキャブレター、発売から20年以上経過する現在でも多くの愛用者がいる。スモールボディとビックボディが存在し、エンジンの形態にあわせてのチョイスが可能。内径28パイから33パイまでがスモールボディ、35パイから45パイまではビックボディとなる。珍しいところではCB400four用の26パイサイドスロットルタイプ。CR(既に製造中止)はチョークなし、CRスペシャルはチョークつきモデルとなっている。このチョーク 、キチンとセッティング出るまでは濃すぎてノーマルキャブのように気軽には使えなかった。※

※2007年現在、気温が低下する時期はガンガン使っています。

CRスペシャルとFCR:
ケイヒン製は昔ながらのCRスペシャルとFCRが存在する。違いは、価格、ボデイ形状と加速ポンプの有無、スロットルバルブの形状(CR=円形・FCR=四角形で薄い)、選定に当たって悩んだとこはFCRはノーマルエアクリーナーボックスが使えるって事。これは雨の長距離でも安心。金銭的な制約がない事を前提で性能重視であればFCR、格好(これには判断基準相違があ るけど・・・。)重視で行くならば、CRを選べばいいと思う。バイクやさんの話では両方ともセッティングの面倒さはたいして変わらないそうで、違うのはFCRはCRと比べて気温変化に寛大だそうです。管理人の場合は迷わず後者にした。ZにはCRが良く似合います。値段も安いし。最近はFCR−iなどというEFIモデルも販売されているようです。 
(FCR−iは2003年9月現在まだ発売されていないようです)

ボディ選定

基本的にはノーマルエンジンにはノーマルサイズに近い29パイがベスト、だと思う。多少のボアアップ・ハイカム搭載予定のある場合、セッティングで相当な苦労を余儀なくされることを覚悟すれば、考慮して大きなサイズにしておいても良いが、小型ボディ(33パイまで)が限界だそうで、大型ボディを選択する場合はまずエンジンチューニングのプランを立ててそれから選択するのが賢明でしょう。 大きさは29パイも33パイも余り変わらない。(おんなじ小型ボディだもんね。)大型ボディになるとハイスロも必要になるらしい。

29パイの場合はノーマルインシュレーターがそのまま使えるが、それ以外はインシュレーターも注文すること。ここで注意しなきゃならないのは社外のインシュレーターには2次空気取り出しパイプが付いてない製品を買ってしまう事だ。これが無いと正確(バキュームゲージ使用)な同調が取れない。取る方法が他にあるかもしれないけど オレは知らない。

購入するエアーフィルターのたぐいもここで決めておく、ファンネル仕様にする場合、プラ製ファンネルが付属するので後回しでも良い。

  • パワーフィルター:K&N製が有名 ラウンドタイプ(円錐形)とオーバルタイプ(楕円形)の2種類有り。
  • ラムエア: ファンネルの上から被せるタイプのスポンジ状フィルタ、オイルに浸けてから使う。アフターファイヤーなどで発火の危険性大。 きちんとセッティングが出てから装着した方が良い(要再セッティング)

  • ファンネル:付属品のプラ製が嫌ならアルミ削りだしの物もある。オレがその昔バイクで世話になった人が20年前言った言葉”ファンネル仕様はエンジンパーツを紙ヤスリで擦るが如く・・・”の理由からオレも同感なのでお勧めしない。

リモートアイドリングアジャスタなるオプションパーツがPMCより3500円で出ている。アイドリング調整が容易に出来て使い勝手が良い。(1年半で見事壊れた)

最後にブローバイガスの処理方式を決める。

  1. 大気直放出型:エンジンのブリーザーより直接大気に放出する。ブリーザーへホースを繋いだだけでも同じ事。車検は通らない。

  2. キャッチタンク型:市販のキャッチタンクへ排出する。タンクは汎用型から専用型まで各種(2000円〜2万円) 車検が通る陸事が多いらしい。

  3. 還元型:純正と同じ方式でブローバイガスを再びキャブレターへ吸わせる。いろんな所の加工が必要になる。

購入先決定

新品を買う場合はさほど苦労はない。値段は別としてどこのバイク屋・二輪用品店でも注文すれば手に入る。バイク屋で注文して取り付けも一緒ならこのページは特に必要ないだろう。有名バイク部品・用品店店長の話では製造元の京浜キャブレターで、ある程度車種にあわせてセッティングはしてあるそうだ。それと新品を買ってもマニュアル・パーツリストのたぐいは付いてこない。FCRのセッティングマニュアルはケイヒンから発行されているようだが、CRは何にも無い模様。そうすると、ビト−R&Dは”CR虎の巻”なるセッティングガイド(注)が付いて来るそうなので、ここがお勧めかも。 スピゴット付属も確認しよう。当ガレージのCRにはPMCのが付いて来たが、後から買うと1万円ぐらい余計に出費する羽目になる。 中古の場合は、スロットルバルブに傷の入っている物は避けること。出所不明なものはOH前提であることは間違いなし。 キャブレターは消耗部品であることを忘れずに。

注:2003/05 ビトーCRセッティングガイドを入手済み

取付準備 工具類
  • 取り外し・取付に必要な工具一式

各種測定機器

  • 4連バキュームゲージ
  • タイミングライト

CR簡易同調の取り方 (新品購入の場合は必要ないそうです。)新品でもチェックしなきゃダメだそうです。(2004年5月訂正)

  1. 直径1mm長さ10センチ程度の針金を用意し、キャブのエンジン側のスロットルバルブ下側とボディの間に挟む
  2. キャブのインテーク側を下にして挟んだ針金が自重で落ちるまでスロットルバルブアジャスタを緩める。
  3. 針金が落ちたらアジャスタをナットで固定する。
  4. この作業を残りの3気筒分繰り返す。

アクセルワイヤーのチェック:錆びていたり、バラけたりしている時は交換してしまおう。

取付

基本的にはノーマルキャブと同じ。 スロットルワイヤーの取り付け部分が違うのと、エアクリの復元がいらない。 インシュレーターに液体パッキンを塗布する際はごく少量にする。多いとセル回したときにハミでた分がシリンダへ吸い込まれる。 キャブがインシュレータへ入リにくい時はCRCなどを多めに吹きかけた後、1番気筒を入れてから4番気筒を入れる様な感じで作業する。プラハンなどの使用は厳禁。 ブローバイガスの処理も忘れずに。

各部個別調整

ベストに近いセッティングを出すための最低条件として以下の事項がクリアしていることが前提

  • アイドリング(スロー)の持続 必ずしもマニュアル規定値ではなく1000-2500回転でストールしなければ良い

  • 4連バキュームゲージでのキャブレター同調が取れている。(目盛の値は関係ない)

  • 点火時期が適正。

  • フロート室の油面が適正。

  • 新しいフューエルフィルターが装備されている。

  • コンディションが良好なエンジン。オイル下がり・上がり現象がまだ起きていないエンジンのこと。

  • 圧縮圧力が4気筒とも適正。

セッティング

単調な作業、走って、様子見て、調整して、また走っての繰り返し。

再セッティング

基本では春・夏・秋・冬の変わり目ごとにベストセッティングを出すらしいのだが、乗らない月もあるから・・・・。忙しいときにムリしてセッティングのためだけにバイクに乗るなんて嫌 だ〜。 当ガレージのやり方はまずはプラグで対処する。それからキャブの再セッティングをしている。この時に以前のメモが役に立つ。このやり方で良いのか悪いのかはオレにはわかりませんけど。


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