ホイール･タイヤの選択 と4ナンバー車両の車検対策（足回り編）
アルミホイール(３シーズン用）
このホイールは前100系ハイエースに装着されていたものです。このホイル、「同じハイエースだから｣と気軽にとって置いたのですが、新車契約時に新しいハイエースのホイールサイズを聞いてアセりました。新型、旧型のホイールはPCDと穴数が同じなので、付くには付くのですが、問題はオフセット値です。
新型はオフセット+35、旧型は+15・・・・。その差20ｍｍ。
そしてハイエースが納車され、ホイールを装着 するとホイール自体はフェンダー内に収まっているのですが、タイヤの横っ腹がすこしハミ出てしまっています。
スティング・ブレイクロック6.5JX15 OFFSET+25
JWL VIA JWL-T
アルミホイール(冬季用）
ネットで大安売りしていたので思わずスタッドレス用ホイールとして購入。安価なワンピースホイールは密度が低く、精度が悪いです。特に返品のきかないネットオークション物なんかはもっとすごいです。なので常用は無理だと判断し冬季専用といたしました。
ビブロス 6.5J－15 OFF +35 JWL VIA JWL-T
タイヤ(３シーズン用）
15インチのタイヤでは195/80R15LTに準ずる商用タイヤの選択肢があまりありません。ロードインデックス値の低い乗用車向けのタイヤならゴマンとあるのですが、強度不足ではバーストの危険性があります。ハイエースに無理やり 乗用車タイヤをつける時は荷物を載せなければいいのですが、４ナンバーという用途からそれもちょっと考え物です。そこで、車検 対応は別としてハイエース純正タイヤと仕様の近い４X4・クロカン・SUV向けのLTタイヤの中からグットリッチATをチョイスしました。
BFグットリッチ・オールテレーンAT 215/75R15
スタッドレスタイヤ(冬季用）
納車が２月であるハイエースは車検も２月にやってくることになります。冬季はスキーなどで一旦スタッドレスを履いたら春まで交換しないと思われますので、車検に通るスタッドレスタイヤが必須となります。ハイエース
などの貨物車に対応したLTスタッドレスタイヤの価格は高く、中古タイヤも品薄のようです。未確認ですが、LTスタッドレスタイヤは荷物満載時を想定して作られているため、空荷で走るとノーマルタイヤのようにツルツル滑るのであまり荷物を積んで走らない車は乗用車用スタッドレスタイヤを履いた方がよいそうです。（極東商会のハイエースは車検が２月なのでこの選択肢はありません）
ヨコハマ SY109 215/70R15
タイヤチェーン
先にお断りしておきますが、このチェーンは車重1.8トン以下の車両用です。ハイエースならギリギリダメです。なので、ハイエースの使用目的が用途通り貨物車としての使用ならば、この文章は間違った情報となります。ここでの紹介はタイヤチェーンはあくまでもスタッドレスタイヤの補助的な役割でしかありません。 スタッドレスタイヤではどうしても越えることの出来ない場所で使用するのが目的です。
タイヤチェーンは取付が比較的楽な亀甲タイプに限ります。ラダー型（梯子型）はジャッキアップしないと装着できない場合が多いです。今回紹介するのは100系ハイエースからの使い回しである雪道楽GⅡ（ゆきどうらく？・せつどうらく？）です。 雪道楽GⅡ YG211
装着例
取付練習がてら、ヨコハマタイヤのスタッドレスに取り付けてみました。このサイズだとYG212が適合する様ですが、一回り小さいYG211でも装着することが出来ました。
取付金具が少しサイドウォールに干渉していますが、余り気になりません。何かほかに管理人が気が付かない問題でも含んでいるのでしょうか？
もちろん可能ならば、YG212を購入しておいた方が良いとは思いますけど･･･。
因みに少しだけ外周の大きなハイエース純正タイヤ（195/80R15LT）にも問題なく装着できました。 使用実績はすでに購入して3シーズン経ちましたが、これまでスタッドレスタイヤで何とか走破していますので一度も使っておりません。
YG211+ヨコハマ SY109 215/70R15
フェンダートリム(フェンダーモール)
オフセット値が低く、タイヤがフェンダーから飛び出てしまった場合、車検はパスしないどころか、そのまま走っていると道路交通法違反(回転部分の突出)で検挙され
かねません。そんな時はオーバーフェンダーやフェンダートリムで処理します。今回取り付けたのはネットで購入したメーカー不明のフェンダーモールです。幅15ｍｍと9ｍｍがありましたのでタイヤ
自体のの突出量がほんの数ミリで車検にそのまま通る事が理由で幅９ミリ、長さ1000ミリのものを選択しました。フェンダーモールの長さはハイエースの場合、フロント1100mm、リア1000mmがベストマッチです。
4ナンバー車両の車検対策（足回り編）
ロードインデックス（荷重指数）
４ナンバー車（貨物車）のタイヤはトラック・バン用タイヤ（商用タイヤ）でないと車検に通りません。しかし、単にLT表示やプライ数表示があれば車検が通る訳ではありません。貨物車はロードインデックスが車両総重量に適合していないと車検に合格しないのです。ハイエースの純正タイヤは195/80R15 103/101LT（F) 107/105LT（R)なのでサイズの変更は外径がそう変わらなければ問題ないとして、タイヤ強度は、103/101LT（F) 107/105LT（R)に準ずるタイヤを選ばなければなりません。 同時にホイールも乗用車向けアルミホイールより強度が要求されます。鉄チンホイールなら問題ありませんが、アルミホイールは「JWL-T」刻印があるものを選択しておかなければ車検は通りません。
ロードインデックス計算方法
タイヤの数値が前輪軸重÷２と（後輪軸重＋積載量）÷２を上回っている事が条件。
（例）200系ハイエース KDH200V 前輪軸重 1160ｋｇ 後輪軸重 730ｋｇ 最大積載量 1000ｋｇ
ハイエースのロードインデックス表に基づく数値 フロント=89 リア=103
現在使用タイヤ BFグットリッチA/T KO
LT215/75R15 100S→フロント：OK リヤ：適合せずヨコハマ SY109 215/70R15 107/105LT →フロント：OK リヤ：OK
オーバーフェンダー
車体寸法等の変更範囲が片側1ｃｍを超えるオーバーフェンダー（運輸省指定外部品）の取り扱い
| 取付形態 | 取付方法 | 記載事項変更 | 備 考 |
| 蝶ネジ・バンド・ベルクロ | 簡易的 | 不要 | 工具を用いずに容易に脱着出来る取付方法 |
| ボルト・ナット・粘着テープ | 固定的 | 必要 | 工具を用いて脱着出来る取付方法 |
| リベット・溶接 | 恒久的 | 必要 | 工具を用いても脱着するのが困難な取付方法 |
※パーツが指定部品の
場合は固定的取付方法に準じた取付であれば、記載事項変更は必要ありません。
※各都道府県の各車検場によって法規解釈が違いますのでご注意ください。
タイヤ外径（スピードメーター)
装着タイヤによる速度の変化。
| 装着タイヤ | 外径 | 外周 | 誤差 | 速度誤差1 | 速度誤差2 | 速度誤差3 |
| 215/75R15 | 703.5mm | 2209mm | +1.1% | 41 | 102 | 143 |
| 195/80R15 | 693mm | 2176mm | +-0% | 40 | 100 | 140 |
| 215/70R15 | 682mm | 2141mm | -1.6% | 38 |
98
|
138 |
装着タイヤによる距離の変化。
| 装着タイヤ | 外径 | 外周 | 誤差 | 距離誤差1 | 距離誤差2 | 距離誤差3 |
| 215/75R15 | 703.5mm | 2209mm | +1.1 | 305 | 12220 | 101840 |
| 195/80R15 | 693mm | 2176mm | +-0 | 300 | 12000 | 100000 |
| 215/70R15 | 682mm | 2141mm | -1.6 | 296 |
11830
|
98620 |
2006/02/22
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